住宅の暖房節約 1階の暖気を2階の部屋に MORI企画設計
2階建てセントラルヒーティングの住宅ですが子ども独立し年寄り2人の生活になっています。
2階の暖房を節約するため、実験的に1階居間の暖気を2階の部屋に送ってみることにしました。
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まず、1階の天井に作業用の穴を作ります。 天井はビニールシートが貼られグラスウールのブローイングがされています。 天井下地材や2階床の梁材など障害物があります。 |
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2階床の根太の位置を確認し、2階の床に開ける穴の位置を決めます。 |
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2階床の穴開け作業中です。 |
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2階の床の穴が開き1階の天井裏が見えています。 |
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1階と2階を繋ぐダクト材です。 アルミのフレキシブルダクトを保温材で巻きます。保温材を巻かなければ天井裏に熱が逃げてしまいます。 径は200mmです。 もう少し大きな径にしたかったのですが、既製品で使えるのはこれが限度です。 天井裏にいろいろ障害物があり直管を使うのは難しいです。 |
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1階天井の完成です。 作業用の穴は点検口にしました。ダクトには一般的な天井換気扇のカバーを取り付けました。 排気用のファンも付けると暖房効果が上がると思いますが電気工事費の問題や音の問題で付けていません。 |
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床の完成です。 床下空調配管用の床吹出口を使いました。もっと簡易なものもありますが人の重さに耐えられるものにしました。この材料が結構高いです。 効果ですが、2階の部屋が7畳ほどに対し穴の径が20cmなのでそれほどありません(予想はしていましたが)。付ける前より2〜3度の上昇でしょうか。 数を増やす、開口を大きくする、強制ファンを取り付ける などの対策が必要かと思います。 また、音や臭いの問題もあります。 24年前に建てられた家ですので、今ほど断熱も良くありません。断熱の改修なども併せて考える必要があると思います。 |